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株価は当面調整局面か - サインポスト投資コンサルティング合同会社

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株価は当面調整局面か

カテゴリ: ブログ 公開日:2020年09月09日(水)

812日のブログで「今の不動産や株式市場はバブルなのか」という記事の中で、どちらも基本的には経済状況や企業業績に裏打ちされた水準にあり、決してバブルではないと記述しました。ただ、その後の株式市場の上昇ピッチは明らかに早過ぎると感じています。コロナ禍前までの株価に関して言えば、前述の通りファンダメンタルズや企業業績に支えられた水準での推移であったことは間違いものと考えています上、コロナショックで急落した後の戻りに関しても、ある程度は各国政府や金融当局による積極的な財政支援や金融政策によるものということで説明も出来ます。

 

しかし、直近1カ月程度の上昇に関して言えば、ややファンダメンタルズから乖離し始めており、依然として決してバブルではないものの、明らかに割高感が出てきている水準にまで急激なペースで上昇してきていると筆者は考えています。特に米国NASDAQの上昇ピッチは異常としか言えません。確かにこのコロナショックを受けて、デジタルトランスフォーメーションの波がコロナ前では考えられないペースで進展してきていることは事実であり、ハイテクセクターが買われるのは理に適っていることも事実ではあります。しかし、NASDAQPER60倍の大台に乗せてきたということはITバブル以来のことであり、明らかに警戒水準に達したと言えるでしょう。

 

確かにITバブル時に比して金利水準が大幅に低下しているため、同じPER60倍と言えどもイールドギャップ(長期国債利回り-株式益利回り)という点を踏まえるとバブルとは言えない水準ではありますが、それでもPER60倍というのはハイテク株の業績を先取りし過ぎている感は否めません。ハイテク株以外の株式市場については、最悪の状況を織り込む形で3月に一旦大きく下落した後は、積極的な景気対策やワクチン開発の状況を踏まえながら戻ってきた経緯がありますので、ある程度は説明出来る水準にあるとは思います。それでも今の水準はあくまでも積極的な財政支援と金融緩和によって支えられた水準である点を忘れないようにしなければなりません。主要国の4-6月期GDP成長率は前年同期比でマイナス9.1%となりました。そして世界経済がコロナ前の水準を取り戻すのに最低2年はかかると言われています。

 

足元は各国政府による景気刺激策というカンフル剤で何とか回復傾向にはあるものの、今後ともしばらくは行動制限という重しが付きまとう状況が続くことが避けられない限り、V字回復とはなり難いでしょう。金融緩和策は別として、今の財政面での景気刺激策が今後とも同じような規模・ペースで続くことも考え難いことから考えると、ワクチンが世界的に行き渡った上で行動制限がなくなり、経済が自律回復していくことが実際に見えてこないと今の株価水準は砂上の楼閣となり得るでしょう。こうした状況も踏まえると、今の株価水準を維持することすら難しい状況であることは否めず、経済の自立回復が現実に見えてこない限りは、株式市場は今後ある程度の調整局面を迎えざるを得ないのではないかと筆者は考えております。ハイテクセクターがかなり割高な水準にあることも踏まえれば、日経平均で18000円程度までの調整は充分あり得るのではないでしょうか。

 

(サインポスト投資コンサルティング 代表 石川慎二郎)

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